分島花音とチェロ

分島花音とチェロ

分島花音がチェロを始めたのは、3歳の時だそうです。西洋音楽で使われるヴァイオリン属の弦楽器の一つであるチェロについてまとめてみました。チェロはヴァイオリン族の楽器の中で最も広い音域を持ちます。ベルリオーズの時代には俊敏性にかけるといわれた歴史もあるものの、現在ではヴァイオリンやヴィオラでできる芸当は現実的にチェロでも可能と解釈されています。

チェロと音楽

チェロはポピュラー音楽においては決して一般的ではありませんが、しばしばポップスやロックの曲中でも用いられています。西洋のクラシック音楽における重要な楽器の一つで、オーケストラによる合奏や弦楽四重奏、弦楽五重奏、ピアノ三重奏といった重奏の中では低音部を受け持っています。また、独奏楽器としても重要で、多くのチェロ協奏曲(チェロ・コンチェルト)やチェロソナタが書かれています。

Kanon!Love!

チェロと楽曲

チェロの特に有名かつ評価が高い曲は、日本では「ドボコン」(「ドヴォルザークのコンチェルト」の意味。彼が生涯に書いた協奏曲の中で最も有名であるが故である)と略され親しまれています。ロック音楽ではJ.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」、古典派音楽ではハイドンの「チェロ協奏曲第1番ハ長調」が挙げられます。ロマン派音楽では、ドヴォルザークの「チェロ協奏曲ロ短調」とエルガーの「チェロ協奏曲ホ短調」が有名で、ドヴォルザークのチェロ協奏曲は、数あるチェロ協奏曲の中でも特に有名かつ高い評価を受けています。

チェロの弦

チェロの弦の数を知っていますか?チェロには4本の弦があり、奏者から見て左側、音が最も高い弦から第1弦、第2弦、第3弦、第4弦と番号が振られています。調弦は、第1弦が中央ハ音のすぐ下のイ音(A3)であり、以下完全5度ごとに、ニ(D3)、ト(G2)、ハ(C2)となっています。弦の呼び名を番号でなく「C線」「C弦」(慣習的に「ツェーせん」「ツェーげん」とドイツ語読みする)などと音名で呼ぶことも多くあります。第4弦のハ音は中央ハ音の2オクターブ下の音です。この調弦はヴァイオリンより1オクターブと完全5度低く、ヴィオラより1オクターブ低い。

チェロの演奏法

(1)チェロは、胴を左右の脚の間に置き、棹(ネック)が奏者から見て顔の左側にくるように構えます。チェロがずれないようにエンドピンの先を床に固定します。

(2)運指は、低ポジション(指板の上の方を用いる)では人差し指・中指・薬指・小指を用い、各指で押さえる音程の間隔は半音を基本とします(人差し指と中指の間は全音とすることもあり「拡張」と呼ばれる)。この関係上、音階などの運指においてヴァイオリンよりも頻繁に開放弦が用いられる傾向にある。またヴァイオリンと比べて頻繁なポジション移動が必要になります。概ね第7ポジションを境として以降の高ポジション(指板の下部を用いる)では親指も指板上に乗せて弦を押さえます(親指のポジション)。

(3)親指のポジションでは親指を含む各指の間の音程はヴァイオリンと同様に全音・半音の双方を取ります(ただし小指はあまり使いません)。この場合には親指を用いない低ポジション時と違い頻繁なポジション移動が不要になるため、分散和音などの急速なパッセージでは低ポジションでも敢えて親指のポジションが用いられることがあります。また、この奏法のお蔭でチェロの実効的音域はヴァイオリンのそれよりも概ね5度ほど広くなります。

(4)重音は、ヴァイオリンほど頻繁には使われず、また多くの制限があります。たとえば開放弦を用いないオクターブ重音は低ポジションでは不可能であることです。これは特に低ポジション時に各指が半音間隔で音を取らなければならないためです。従って、重音を高度に用いるパッセージでは親指のポジションの高度に技巧的な活用が要求されることが多くあります。

(5)運指だけではなく運弓も、一般にヴァイオリンよりも大きい動きを要求されることが多くあります。単純に楽器の大きさからくる違いもありますが、ヴァイオリンよりも遥かに太く張力の強い弦を振動させるために弓は大きく使われる傾向にあるし、運指の関係上たとえばオクターブ跳躍の際の移弦は隣接する弦ではなく2つ隣の弦になります。また、一般にチェロの弓の長さはヴァイオリンの弓のそれよりも「短い」ので、これらの問題が増幅される傾向にあります。

(6)構え方の違いから、ヴァイオリンでは高音弦が弓を持つ手元に近くなりますが、チェロでは逆に低音弦が手元に近くなります。従って、たとえば重音奏法の場合には右腕の動きはヴァイオリンとチェロでは逆になります。

(7)調弦は、低音域で5度の和音の響きを聴き取り、ペグによって調弦をします。しかし、楽器の構造上、弦の張力が強く、またそのためにスチール弦が用いられることも相まって、ペグによる微調整が難しいため、すべての弦にアジャスターが組み込まれたテールピースが採用されることが多いです。そして、ヴァイオリンやヴィオラは隣り合う弦の重音で調弦し、また柔らかく調弦しやすい金属巻きガット弦を用いる奏者が多いので、アジャスターをすべての弦に取り付ける例は少ないです。なお、アジャスターによる調弦の際には自然フラジオレットを活用し、隣り合った低い方の弦の第3倍音と高い方の弦の第2倍音が同音程となるようにアジャスターで調整する方法もよく用いられます。

チェロの音色にホダサレテ…♪

チェロアンサンブル

ハーモニクスという手法を用いて、さらに数オクターブまで高い音を出すことも可能です。これはチェロが縦に構えられて演奏され駒近くの弦を押さえるのが、ヴァイオリンなどと比較して容易なことに起因しています。このためチェロは非常に広い音域を表現することが出来、単一の楽器だけでアンサンブルを組むことを可能としています。チェロの発音できる音域は、3オクターブ前後(C2-G4)です。駒寄りの弦を押さえることにより5オクターブまで発音することは出来ますが、それで曲を演奏することは技術を要します。

チェロコンクール

日本
  • 日本音楽コンクール(チェロ部門)
  • ビバホールチェロコンクール
  • 泉の森ジュニアチェロコンクール
  • ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールin八王子
  • 海外
  • チャイコフスキー国際コンクール(チェロ部門)
  • ヴィトルト・ルトスワフスキ国際チェロコンクール
  • マルクノイキルヘン国際器楽コンクール